株式会社マテリ・アソート
特許第6362204号「冷温水循環断熱パネルシステム」
☆ 無風プレハブ冷蔵庫  ☆ 通年きのこ栽培室

無風プレハブ冷蔵庫

プレハブ冷蔵庫で「野菜室」を再現しました。

家庭用冷蔵庫の野菜室は、冷蔵室の冷気を利用してプラスチック容器を周りから冷やす構造です。容器内は熱移動だけのほぼ無風状態なので、野菜の水分は奪われにくくなります。(※無風プレハブ冷蔵庫の「無風」とは、従来のプレハブ庫との比較で、冷却器ファンから出る風が無いという意味です。)
 弊社ではプレハブ冷蔵庫でこの「野菜室」を再現しました。不凍液を循環させた断熱パネル自体で貯蔵品の熱を奪います。広い面積でじんわり冷却する極めて単純な仕組みながら、貯蔵品の水分減少量を減らし、結果鮮度の維持に貢献します。
 一般的なプレハブ冷蔵庫は、冷却器によって冷風を循環させ、貯蔵品の熱を奪います。効率的な良い仕組みですが、冷却器が同時に水分を奪い、局所的に低温になるため結露し、結露水を外部に排出するので、乾きやすいという理屈です。

シンプルな仕組みだけど意外にすごい。

冷却方法は「低温チラー」でマイナス温度に冷やした不凍液を、ポンプでパネルに循環させるという、極めて単純な仕組みです。不凍液の温度を庫内温度よりー7℃以上低温に設定すると、概ね目標庫内温度に達します。目標温度に達したら、サーモと電磁弁によってパネルへの不凍液の循環を止めるというシンプルな温度制御方法です。
 この冷却方法は、冷却器で冷風を循環させる従来のプレハブ冷蔵庫が「強制対流冷却式」と呼ばれるのに対し、貯蔵品の熱が低温の壁に自然に移動する「自然対流冷却式」と呼ばれ、家庭用冷蔵庫の野菜室の他に、ネタケース、洋菓子ケース等に使われております。この冷却方式は、水分が奪われにくいだけでなく、庫内温度の上下ブレが少ない、カビの胞子の拡散が少ないという特徴があります。

実用冷却システム

このシステムの最大の課題は冷却能力が小さいということです。実験の結果、高さにより差はありますが、W900㎜パネル1枚当たりの冷却能力は数十Wとなります。時間をかければ目標温度に達しますが、プルダウン速度が遅く、扉の開閉に大きく影響されます。冷却能力の高い低温チラーをつないでも、壁パネルだけでは限界があるということです。
 これを補うため、実用仕様では冷却器・冷却棚・冷却板を合わせた形でご提案させていただいております。冷却器にも不凍液を循環させ、独立した高めの温度を設定して制御することで、扉開閉による温度上昇時にだけ作動させることができます。また庫内の重量ラックなどの棚板、衝立型の冷却板により熱交換面積を増やし、パネルの冷却能力を補うこともできます。

CONTACT

開発したパネルシステムを応用した商品を、フィールドテストを経て販売を開始いたしました。特殊な商品ですが、ご要望にマッチしたお役に立てる商品かもしれません。ぜひ一度ご覧ください。

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